■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=3位
モナコでポディウムに上がるのは、本当に特別なことだ。特に今日はコンディションがひどく難しかったことを考えると、僕の生涯のベストレースのひとつだね。
とにかく一瞬も気が抜けず、いつミスをしてもおかしくない状況だった。僕のレースのカギとなったのは戦略で、その点で今日の僕らは完璧な仕事をした。
最初の難しい判断は、インターミディエイトに履き替えるタイミングの見極めだった。僕らはできるだけ交換を遅らせることにして、チームからはピットに入るタイミングは任せると言われていた。結果としてこの戦略が正解だった。チームメイトを含めて、何台かの前に出ることができたからね。

そして、もうひとつの重要なポイントになったのがスリックへの交換だ。僕はロズベルグや(・セバスチャン)ベッテルより1周早くピットに入り、ここでも彼らの前でコースに戻れた。その後はソフトタイヤがとても良く機能してくれた。ていねいに扱って最後までもたせる必要があるのはわかっていたが、フィニッシュまでずっと背後のベッテルからのプレッシャーがあったから、タイヤをいたわるのも簡単ではなかったよ。
チームの全員が、この成績に値する仕事をしてくれた。そして、このポディウムフィニッシュを特にビジェイ・マリヤに捧げたい。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位
難しいレースだったね。本当ならもっと上位に入れたはずだ。ピットでタイヤを履き替えて、フェリペ(・マッサ)の後方でコースに戻ったところまでの戦略的判断は正しかったけど、あそこですぐに彼を抜くべきだった。あの時点でポディウムに上がるチャンスを失ったと思う。
彼の背後を走っている時、僕はインターミディエイトを履いていて、まだものすごく滑りやすかったし、ちょっとしたミスが取り返しのつかない結果になる可能性があった。だが、それでも何とかしてフェリペを抜くしかなかったんだ。

昨日(予選)は良い仕事ができず、本来の力にふさわしい順位を得ることができなかったけど、この週末を通じて僕らはとても速かったと思う。ピットストップは文句なしで、チームは最高の仕事をした。だから、それ以外の部分の責任は僕にあるし、ポディウムに上がれなかったことをみんなに謝りたい。
(セルジオ・)ペレスとの差を詰めようとしてあらゆることを試し、何度か近いところまで迫ったけれども、最後にウォールに「キス」しないですんだのはラッキーだった。ともあれ、最終的にはそれなりにポイントも稼げたし、まだ6戦を終えたばかりで先は長い。