レッドブルのリカルドも「日曜日も涼しいコンディションなら、僕たちに有利だ」と、パワーサーキットのモントリオールの予選でメルセデスからコンマ3秒の4番手につけられたことを喜んでいた。「どんな天候でも僕はかまわない」と言うリカルドに対して、レッドブルはモナコGPで犯したミスを再発させないよう、新しいソフトウェアを導入し、タイヤ選択の判断が遅れるようなことがあっても、きっちりスタッフが対処できる態勢をとっているという。
興味深いのは、マクラーレン・ホンダの動向だ。予選10番手と12番手につけたが、最高速は最下位とブービー。その理由を長谷川祐介ホンダF1総責任者は「エンジンのパワーが不足していることはもちろんですが、雨を想定してダウンフォースをしっかりとつけていることも大いに関係しています」と説明。もし、雨が降って荒れた展開となれば、モナコGPに続く上位入賞も不可能ではない。
なお、フリー走行3回目でクラッシュして、予選に参加しなかったルノーのケビン・マグヌッセンは、シャシーを交換してレースに参加。予選Q2でクラッシュしたトロロッソのカルロス・サインツJr.はシャシーを交換せず、パルクフェルメ規定を守って日曜日の朝から修復作業を行い、16番手からスタートする予定で準備を進めている。