首位に返り咲いたハミルトンはスタートから24周を走り、ソフトタイヤへ交換。ベッテルの後ろ、2番手で復帰する。これで再びトップに立ったベッテルだが、まだ使用義務のあるソフトを履いていないため、もう一度ピットに入る必要がある。ベッテルは37周を終えて2度目のピットストップへ向かい、ソフトに交換して、2番手で復帰。そこから首位のハミルトンを追ったが、差をつめきれないまま、約5秒差の2位でフィニッシュした。
ロズベルグはマシンに問題を抱えてペースが上がらず、51周目には右リヤタイヤのスローパンクチャーに見舞われてピットインを余儀なくされ、表彰台争いから脱落。しかし、ピットアウト後はペースが復活し、4位の座をかけて、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの戦いとなる。一時はDRSが機能しないというトラブルもあったが、最終ラップでDRSを使って勝負をかけたところ、スピンを喫してしまった。結局ロズベルグは5位。開幕からの4連勝で築いたリードは、みるみる削られている。
ウイリアムズはバルテリ・ボッタスが昨年のメキシコGP以来となる表彰台に登壇。フェリペ・マッサはパワーユニットの温度上昇に見舞われてリタイアとなっている。
マクラーレン・ホンダは10周目にバトンが白煙を上げて、ストップ。これで一時バーチャル・セーフティカー状態となり、初日からクラッシュが多発した週末だったが、決勝では、これが唯一の“SC”だった。フェルナンド・アロンソはペースが上げられず、チームの指示にしたがって1ストップで完走したものの、入賞圏外の11位。
また、ルノーのジョリオン・パーマーは水漏れの問題が発生してガレージへ戻り、16周でリタイアとなっている。