Kunio Shibata / 柴田久仁夫

ホンダは2月23日に、F1部門の新体制を発表した。そのニュースに、いち早く反応したF1関係者がいる。フォース・インディアのオペレーティング・マネジャー、オットマー・サフナウアーである。

ルーマニア生まれのアメリカ人であるサフナウアーは、現チームに移籍する前はBARホンダ、続くホンダF1で組織作りに貢献してきた。当然ホンダ内には知己が多く、いまでも日本GPのときには特に親しかった田中詔一元HRD社長やF1プロジェクトリーダーだった木内健雄エンジニアと必ず会食するほどだ。

2003年BARホンダ在籍時代のオットマー・サフナウアー
2003年BARホンダ在籍時代のオットマー・サフナウアー

バルセロナのパドックで、サフナウアーは開口一番「ホンダが体制変更するそうじゃないか」と訊いてきた。その時点で、まだ正式発表は行われていなかったにもかかわらず、「ハセガワがトップになるのは本当か」と核心を突いてきた。さすがの情報網というほかない。今回、新井康久氏の後任として総責任者に就任した長谷川祐介氏は、ホンダ第3期F1活動期にシステム開発の責任者として、サフナウアーとともに働いた関係だ。

「ハセガワなら絶対に大丈夫。素晴らしいリーダーだし、必ずホンダを建て直してくれるはずだよ」とサフナウアーは、かつての同僚を絶賛。「でもマクラーレン・ホンダが速くなったら、フォース・インディアは困るのでは?」と突っ込んでも「彼らが速くなってくれないと、F1が盛り上がらないじゃないか」と返してきた。

新車VJM09も好調で、まだまだ追いつかれそうもないという余裕の発言なのか。だが、それ以上にサフナウアーは、いまだに古巣のホンダのことが気になってしょうがないようなのである。

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