F1ヨーロッパGP 決勝トップ10ドライバーコメント
2016年F1第8戦ヨーロッパGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
バクーで優勝できてすごくハッピーだ。ある意味、クルマと一体だと強く感じた。今まで経験したことのない感覚だ。今日は一度も物事が悪い方向にいくかもしれないという感じは持たなかった。
週末を通してマシンは素晴らしかった。チームに心から感謝している。昨日の予選からこの完璧なフィーリングを持っていた。
決勝ではセーフティカーが出動すると予想していたが、そうならないよう願っていた。セーフティカーが出ると混乱が生じるからね。結局は、トップを走っている僕にとっては、極めてスムーズなレースだった。
ひとつだけ心配したことがある。レース中盤にパワーが少し落ちた時だ。僕がどうすべきなのか、エンジニアは教えることは(規則で)許されていない。だからステアリングホイールを見て自分で直そうと努力した。うまくいったよ。
サオール! これは「本当にありがとう」という意味。この言葉を、素晴らしい週末を実現してくれたバクーに捧げたい。
次のオーストリアが楽しみだ。
(事故が多発し、リタイア率が非常に高くなったGP2とは異なり、F1は波乱のないレースになったことについて聞かれ)経験が役立った。僕らは(GP2ドライバーたちより)ずっと経験があるから、うまく事故を避けることができる。また、GP2で起きたことから学ぶこともできた。
(GP2の)レースは大混乱だった。僕らはそれを見て、学んだのだと思う。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
今日成し遂げたことを誇りに思っていいだろう。2台揃ってポイントを獲得した。
今週末の出だしは悪く、金曜は遅かった。最初は理由が分からなかった。クルマを大幅に変えたら、大きく進歩した。そして今日2位でフィニッシュすることができたんだ。
今日のコース上の展開は素晴らしい。でも100パーセント満足することはできない。キミ(・ライコネン)がポジションをひとつ落とした。それでも彼は素晴らしいチームワークを見せてくれた。ありがたいことに僕にポジションを譲ってくれたんだ。
最終的に2位と3位でフィニッシュすることができず、残念だった。彼はかなりタイヤに苦労していたのだと思う。新しいセットではなかったからね。
僕はタイヤにいい感触を持っていた。だから最初のセットを長く持たせることができたんだ。自信がなかった時もあったけど、その後タイヤが回復して、また調子が戻った。
(レース後の会見で語り)キミが3位を守れなかったのは残念だった。僕が2位を確実なものにするため、彼は協力してくれた。チェコ(セルジオ・ペレス)が追いついてくるかもしれなかったから、確実に逃げることを優先したんだ。