一方ハミルトンは、この日フェラーリがテストしたコクピット保護デバイス“ハロ”を激しく批判した。
F1は2017年に何らかのコクピット保護デバイスを導入することで合意しており、今のところメルセデスが考案した“ハロ”型が有力となっている。
今回使用されたのはフェラーリが“ハロ”のアイデアを自身で解釈して作ったプロトタイプ。フェラーリのスポークスパーソンは「これは視界テストのためにフェラーリが暫定的に作った構造物です。最終的な構造はマシンの一部となり、もっと見栄えがよくなるものと期待しています」と述べたとSky Sportsが報じている。
しかしハミルトンはハロを搭載したキミ・ライコネン車の写真をInstagramに掲載し、次のようなコメントを添えて批判した。
「かんべんして! これまでF1はいろいろ変更されてきたけれど、今までで一番かっこ悪いデザインだ。安全性を追求することは正しいと思う。でもこれはF1だ。今のやり方で全く問題ない」
チームメイトのロズベルグは、SNSでハロに対する意見を募り、賛成意見が圧倒的に少なかったというものの、自分自身はポジティブにとらえていると語った。
「安全性の面で大きな進歩だと僕は思う。この数年、死亡事故が何度かあったけれど、このデバイスがあればほとんどの人が助かっただろう。大きな前進であることは間違いない」
「確かに今のところ見た目はあまりよくない。でもアングルによっては、たとえばキミのマシンを前から見てみたりすると、かなりクールだったよ」