バクーで行われたレースでは、オーバーテイクの大半が長いストレート上でDRSを利用したものとなっており、見応えのあるものではなかった。ビルヌーブはオーバーテイクに使用されるDRSなどのデバイスに関しても、より良いレースのためには禁止するべきだと語る。
「何かしらの動きを見せる代わりに、DRSを使う。オーバーテイクがあったとしても、それまでに組み立てたもの、築き上げてきた状況というものがない。そして、来年もDRSの使用は継続される。来季のマシンは速くなるのだからDRSなんて不要だというのに、おかしなことだ」
「さらに言えば、アグレッシブなドライビングに向かないピレリ(タイヤ)も継続になる。つまり渋滞にはまった途端にタイヤがダメになって、難しい状況になる。ドライバーはエンジン、タイヤ、燃料と何もかもを節約しなければならず、アタックのチャンスはない。DRSを取り除いてしまえば、それに頼ることができなくなるので、状況を改善する手助けになるだろう。何人かのドライバーは、ディフェンスすらしなくなってしまった」
複雑化したマシンを安全に制御するためには無線は必須だとの意見もあるが、FIA側は規制緩和の予定はないとしている。