エンジンテクニカルディレクターのレミ・タファンは、今年は王者メルセデスとの差を半分に縮めることを目指しており、今年の開幕戦で使用するパワーユニットの仕様は、ラップタイム上すでに大きな向上を果たしていると述べた。
「目標を達成できると思えるところまできた」とタファン。
「ダイナモで証明された事実がある。冬の間に0.5秒以上縮めることができるとすでに証明しているのだ。正直言うとメルセデスとの比較をするのはかなり難しい。彼らは手の内を見せていない。予選Q3になって初めて実力を見せるんだ」
「だが彼らとの差は縮まったと予測している。ギャップが依然として存在するのは確かだが。我々が目標としているのは、全体的に優れたマシンを作り、2017年から彼らと戦える状況を整えることだ」
ルノー・スポール・レーシングのマネジングディレクター、シリル・アビテブールは、今年のうちにエンジン側だけで1秒タイムを縮めることを目指していると明かした。彼はルノーはメルセデスおよびフェラーリとのギャップは縮めたと感じているが、ホンダの状況については見当もつかないと述べている。
「他のマニュファクチャラーが何をしているのかは明白でない。うわさであれこれ耳にしているだけで、確かなことは何もない」とアビテブール。
「(だが0.5秒向上というのは)フェラーリとメルセデスが成し遂げている以上のものだと理解している。しかしホンダがどこまでやってきているのかは見当もつかない」
「彼らは我々にとって、今も謎なんだ」