ホーナーは、チームにとってホームグランプリと言えるレッドブルリンクでは、同じ轍を踏まない自信があると言う。
「この2週間は問題の原因究明に集中してきた。多くの要素が絡み合うので、原因はひとつだけではなく、組み合わせで起こる。理解できていれば、今週末は教訓として生かすことができる」
レッドブルリンクはバクーと同様、パワーが影響しやすいサーキットであり、レッドブル向きではない。2014年のリカルドの8位が、チームの同サーキットでの最高位となっている。
バクーでのニコ・ロズベルグの強さを、ホーナーは以下のように語る。
「バクーのサーキットは、メルセデスのテリトリーとも言えるようなレイアウトだった。ワークスチームとかカスタマーチームといった問題ではなく、あそこはメルセデスのものだった。彼らの競争力は相対的に見て向上していたが、サーキットの特性によるものだと信じたい」
「モントリオール、バクー、オーストリアが、我々にとって厳しいレースになることは予想していた。けれどもブダペストやシンガポールのような場所では、強さを発揮できるはずだ。今週末のコースレイアウトもパワーを要するものではあるが、土曜日と日曜日は天候が不安定になりそうなので、何かしらのチャンスが得られるかもしれない。今年は路面が少々変わっていて、グリップは少し改善されているはずだ。これがレース戦略にどう影響するかが、楽しみだ」