今週末のオーストリアGPの最初のプラクティスで、最速だったニコ・ロズベルグのラップタイムは1分07秒373だった。これはすでに昨年のポールタイムより1.5秒も速い。その主な理由はクルマの開発と今季から導入されたウルトラソフトタイヤにあるが、来年の新テクニカルレギュレーションによるクルマではタイヤサイズの変更なども加わって、現行レイアウトではラップタイムが1分02~03秒まで短縮される可能性がある。
レッドブルのドライバー、ダニエル・リカルドは、サーキットが延長されるとすれば、それは楽しみなことだと語っている。
「コースが少し長くなれば、それだけ面白味も増すだろうね。来年のマシンが予想どおりに速いとすれば、(現在のコースでは)ラップタイムは1分ちょうどに近づいて、かなり短い1周になる。コースを少し延長するというのは良いアイデアだと思うよ」
「すでにそのスペースはあるのだし、何人かの人から聞いた話から言えば、僕らにとってはすごく面白いコースになりそうだね」
いっぽう、マテシッツはオーストリアにあるもうひとつのサーキット、ザルツブルクリンクを買収する計画を棚上げしたという。買収価格はおよそ300万ユーロと推定されていた。
マテシッツによると、買収を止めたのは、いくつか法律上の問題があったことに加えて、エントランスと駐車場に使おうと考えていた土地の地主のやり方が気に障ったからだという。
「この人物(地主)は、ごくわずかな面積の土地の借地料として毎月1万ユーロを要求してきた。その時点で、もうウンザリしてしまったよ。私たちはザルツブルクリンクを買収しようと考えたが、そうする必要があったわけではない。あのコースを手に入れなくても、こちらは何の問題もなくやっていける」
「ザルツブルグの自治体には、もう買収に関心はなくなったという内容の書簡を出した」