更新日: 2016.07.14 11:22
「ハロが好きな人などいない」コクピット保護デバイスに高まる、導入延期の声
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、F1はコクピット保護デバイスの導入を2018年以降に遅らせるべきだと考えている。
レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーはストラテジーグループの会合を前に「ハロ」の導入に反対すると明言しているが、FIAは安全の確保を理由にコクピット保護デバイスを来シーズンから強行導入する構えを見せている。
しかし、新デバイスの導入に対する関係者の反応は冷ややかだ。シュタイナーは2018年まで導入を延期するのが好ましいと考えている。
「我々全員が、この競技に安全を求めている。それは絶対だ。しかしドライバーたちは、自らの選択によって戦っている。彼らはF1の危険性を理解しており、マシンは現時点でも、かなり安全だ」
「だが、この競技に100%の安全はない。安全か安全ではないかを決めるのはドライバー自身だ。彼らは速く走りたいんだからね」
「マシンにハロを付ければドライバーは『自分は安全だ。好きなようにできるぞ』と考えるだろう。だから導入について賛成とも反対とも言えない。我々は安全を望んでいるが、100%の安全なんてものは存在しないし、ハロが好きな人などいない。それに危険は、このスポーツの一部なんだ」
「多くの人がハロは、まだ準備不足だと言っている。(セバスチャン)ベッテルはハロを装着したときに、あまりよく見えないと言っていたが、それは彼がハロを装着したときの視界が好きになれないからだ」
「もし、もう1年導入を先送りするのであれば、私も賛成する」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています