フェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールは、長年の先輩であり、父親のように慕ったジュール・ビアンキを失った悲しみは、いまだに癒えないと語った。
イギリスGPのフリー走行1回目でハースからF1公式セッションデビューを飾ったルクレールは、その4日後にシルバーストンで行われたインシーズンテストでフェラーリをドライブした。
ルクレールは午前中に17周走行したものの、午後はパワーユニットのトラブルと生憎の雨によって1周しか走行できなかった。
18歳のルクレールは、昨年レース中の事故がもとで亡くなったビアンキに、いまも励まされていると言う。

「僕が本当に本当に小さいときからビアンキとは知り合いだったんだ。彼は僕にとって父親のような存在で、レースにおける大半のことを彼から教えてもらったよ。いつも支えてくれていた彼を失って本当に辛いんだ。彼の助けがなくて本当に寂しいよ」
「僕に、たくさんアドバイスをしてくれた。彼が教えてくれたことすべてが胸の中にある。彼が注意してくれたようなミスをしないように努めているんだ」
ビアンキもまたフェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員であり、未来のフェラーリドライバーになることを期待されていた。