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投稿日: 2018.02.12 13:39

【特集:F1マシンの誕生】製作開始(3)クラッシュテスト後には約2週間をかけて組み立て


F1 | 【特集:F1マシンの誕生】製作開始(3)クラッシュテスト後には約2週間をかけて組み立て

 パーツ完成後は、FIA(国際自動車連盟)係員立ち会いのもと、クラッシュテストに通らなければならない。一部はファクトリーで、それ以外はFIAが認定したイギリスの2ヶ所のラボ、そしてイタリア、ミラノの1ヶ所のラボで行われる。

パーツ完成後はクラッシュテストを実施

 クラッシュテストにも無事に合格し、約2万点のパーツが完成すれば、あとは組み立てである。

「組み立てには、約2週間を要する」と、ルノーF1のテクニカル・ディレクターのニック・チェスターは言う。

「シャシー、足回り、駆動系、それぞれの分野で、デザイナーたちは組み立て用のマニュアルを作成する。ギヤボックスのような複雑なパーツは、完成までに数週間かかることもある」

 無事に組み立てが終わり、各部が予定通り機能することが確認できれば、撮影日の名目でサーキット走行が許されている1日を使用して、シェイクダウンを行う。

開幕戦に間に合うように2代目のマシンを制作開始

 冬のテストの数日前にシルバーストンなどイギリス国内のサーキットで行い、すぐにバルセロナに陸送される。その間に開幕戦に間に合うよう、ファクトリーではすぐに2代目のマシンの製作に取りかかる。

 冬のテスト用の交換パーツはもちろん用意されているが、あくまで最小限の数しかない。この時点での空力仕様は、まだまだレース本番に向けたものではないからである。

 わずか3ヶ月のオフシーズン中も、ファクトリーは決して休むことはない。そして冬のテストが終わる頃には、開発エンジニアたちはすぐに来季用のマシンの構想に取りかかるのである。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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