(9)ホンダRA108(2008年)

ホンダF1の最後のマシンである。ウイリアムズから移籍してきたフランス人空力スペシャリスト、ロイック・ビゴワが設計した。当時の流行に忠実に、いたるところに取り付けられたウィングレットやバージボードなどの空力パーツ。
確かに十分なダウンフォースは発生しているのだろうが、見た目はまるで『スターウォーズ』のXウィングであった。中でもノーズ先端から生えていたブーメラン形状のウィングレットは、こちらに向かって飛んでくるんじゃないかと、コース脇で眺めていてヒヤヒヤしたものである。