・2本の支柱の秘密は?


フェラーリの影響はそこに留まらず、リヤウィングの支柱も2本仕様になった。構造的には1本でも十分なところをあえて2本にした訳は、ストレートの高速走行時にリヤウイングが後傾する仕組みにして、空気抵抗を減らすいわゆるストール効果を狙ったと思われる。
・メルセデスのDNA
一方でパディ・ロウはメルセデスの技術責任者だったこともあり、FW41にはメルセデスのDNAもしっかり組み込まれている。顕著な例が、マシン両脇に生えた2枚の奇妙なデバイスで、メルセデスW08のそれと酷似している。


すでに昨年のオーストリアGPで、テストしたものだ。コクピット前方から出て、上述の台形パネルに繋がる2枚の湾曲したパーツは、マシン後部へ流れる気流を整える狙いがある。
・フロントディフューザー?
メルセデスの影響は、マシン前部にも見られる。ノーズの両脇を包むようにカーブを描き、細くなった先端はほとんどノーズから飛び出ている「ケープ」と呼ばれる空力パーツ。その形状はまるで、ディフューザーをマシン前部に取り付けたかのようである。

