投稿日: 2018.03.01 17:41
更新日: 2018.03.01 17:43
更新日: 2018.03.01 17:43
【F1新車分析】フェラーリSF71H:流行元となったサイドポッドはさらに洗練。バックミラーにも一工夫
Translation:Kunio Shibata
(6)空力再考
コクピット両脇にあった2枚のデフレクターは、SF71Hでは消滅(白矢印)。一方でバージボードは上部が形状変更されている(黄色矢印)。またサイドポッド両脇にあるレノボのロゴの付いたパネルは、デフレクターと一体化してサイドポッド開口部を包み込む形となった(青矢印)。これらは前輪が起こす乱流を防ぐ役目を担うものだ。
(7)エアインテークとハロ
ドライバー上部のエアインテークが3分割なのは、今年型も変わっていない。しかし形状は他の多くの新車同様、メルセデスのそれに類似している。一方ハロ上部のデフレクターは、マクラーレンとトロロッソが去年のアブダビで試したものを参考にしたと思われる。
ハロは構造物自体が9kg、接合部が6kgあるが、今季の最低重量は6kgしか引き上げられていない。そのためバラストの積載自由度は、明らかに減っているようだ。軽量化の進展次第だが、ひょっとするとまったく積めない事態も考えられる。去年のフェラーリは短いホイールベースの利点を活かし、メルセデス以上に自由にバラストを詰めたのだが。
(8)車体の内部に秘密あり?
メルセデスとは対照的に、フェラーリは比較的大型のミニTウイングを投入した。装着位置もレギュレーションで認められたぎりぎり最上部である。
リヤウイングの支柱が2本になっているのは、ハースVF18とウイリアムズFW41と同じソリューションだ。