投稿日: 2018.03.04 14:59
更新日: 2018.03.04 15:01
更新日: 2018.03.04 15:01
F1合同テスト戦力分析:極寒コンディションでも見えてきたホンダPUの信頼性向上
Jun Imamiya
■フォース・インディア ☆3
新車初試走を新人ニキータ・マゼピンに任せたところに、今回のテストは完成が遅れたVJM11の基礎的な確認がテーマだったとうけとれる。中間チーム勢から“仮想敵”と狙われていて、開幕までにアップデートを整えられるか、ランク4位防衛戦は相当厳しい。
■ウイリアムズ ☆3.5
最も目立つのは苦手だったウエットコンディションで新人セルゲイ・シロトキンが確実な進化を見せたこと。2日目午後にはリザーブ&開発ドライバーのロバート・クビカがFW41を“テスト”、彼のテクニカル・フィードバックはとても貴重だ。これを若いふたりがどう反映していけるのか、次回はそこに注目。
■ルノー ☆4
チーム改造が着々と進行中だ。昨年終盤に見せた戦力アップを引き継ぎ、空力面のアップデートをここから早くも実施。次回テストを踏まえてさらに開幕戦に本番スペックを投入予定。ニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツJr.のコンビ力もそろい、現段階から「ビッグ・ジャンプ」の予感が……。
■トロロッソ・ホンダ ☆4
なによりも「信頼性ファースト」を合言葉に日/伊・新体制スタート。その目的を最多324周で達成、ホンダ換装を短期間にやってのけたSTR13である。
昨年までインディに携わっていた田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターは、“500マイル超速耐久”の経験があるだけに信頼性にこだわるエンジニア。次回はいよいよパフォーマンス・ランへ、新PUと新鋭二人のドライビング力に期待がつのる。