投稿日: 2018.03.13 11:57
更新日: 2018.03.13 14:34
更新日: 2018.03.13 14:34
【F1新車分析】トロロッソ・ホンダSTR13:ハロにもひと工夫。手堅さと独創性をちりばめたマシン作り
Translation:Kunio Shibata
(3)大きく見直されたリヤサスペンション
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コンパクトなホンダ製パワーユニットによって、車体リヤ部分には大きな空間が確保された。そのおかげで、昨年苦しんだ不安定な挙動の大きな原因の一つだったリヤサスペンションも見直されている。
リヤサスのアッパーアームが昨年に比べ、STR13でははるかに後方に取り付けられていることが、比較写真からおわかりだろう。
(4)マクラーレンの影響濃厚なフロントウイング
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車体前部にもさまざまな変更点が見られるが、中でもフロントウイングは大きく変わっている。ウイング外側のアーチは枚数が増え、湾曲も大きくなった(赤矢印参照)。エンドプレートの幅は広がり(黄色矢印)、羽根の形状はいっそう複雑になった(オレンジ矢印)。全体的には昨年型マクラーレンのフロントウイングの影響を、色濃く感じさせる。
(5)フロアに切られた溝
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フロアの両脇に切られた溝は、ルノーやフェラーリよりさらに長い。マクラーレンMCL33のように二枚溝ではないが、溝の幅は非常に広い。