元F1世界王者ジョーンズ、キミの後任候補に後輩リカルドを推す
オーストラリア出身の元F1世界チャンピオン、アラン・ジョーンズが、2017年にはフェラーリがキミ・ライコネンに代えてダニエル・リカルドを迎え入れることを期待すると語った。
昨年フェラーリがライコネンとの契約を更新するまでの間、リカルドはニコ・ヒュルケンベルグやバルテリ・ボッタスとともに、キミが離脱した場合の後任候補のひとりと噂されていた。そのライコネンの契約が今年末で再び切れることもあって、1980年のF1王者ジョーンズはまだ開幕戦も始まらないうちから来季に向けたドライバー移籍市場に言及し、2017年には母国の後輩であるリカルドがセバスチャン・ベッテルのチームメイトになるべきだと述べた。
「キミはちょっとした幸運のおかげで今年もフェラーリにいる」と、オーストラリアGPの公式ポッドキャストに出演したジョーンズは語っている。
「だが、私はフェラーリが正しい選択をしたとも思う。知らない人間よりも知っている人間のほうがベターだという意味でね。おそらく彼らは『とりあえず、よく知らないものに手を出すのはやめておこう。手元にベッテルとライコネンがいるのだから』と考えたに違いない。実際、ライコネンは何度かいいレースをしたのだから、フェラーリの選択は正しかったのだと思う」
「当然のことながら、彼らはすでに来年のことを考え始めているはずだ。私は今度こそ彼らがダニエル・リカルドを選ぶことを期待している」
リカルドが今年も2015年と同様の苦戦を強いられた場合、彼のキャリアが失速することを懸念しているかとの質問に、ジョーンズは「そういった心配はしていない」と答えた。
「今年レッドブルはTAGホイヤーのエンジンを使う。これは実質的にはルノーであり、私はルノーがワークスチームとして復帰したことをうれしく思っている。結果として、彼らのエンジン開発のペースが上がる可能性があるからだ」
「ダニエルに関して言えば、来年は彼がフェラーリのシートを得てほしいと思うし、きっとそうなるだろうと確信している」
ジョーンズは、今季はフェラーリがメルセデスと互角に渡り合うのを見たいと望む一方で、やはりメルセデスが3年連続で選手権タイトルを獲得する可能性が高いと考えているようだ。
「メルセデスは、毎度おなじみの手を使っていると思う。彼らはいつもテストでは手の内を見せず、最後までずっとフルタンクで走っていたりする。だが、今年はメルセデスもフェラーリに対する警戒が必要であることを認めざるをえないだろう。結局のところは、やはりメルセデスがタイトルを勝ち取りそうだが、私はフェラーリが彼らの優位を脅かしてくれることを期待している」
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