ガスリーは8周目のターン11でブレーキに不具合が発生し飛び出した。テストでもブレーキ系のトラブルが出たことがありしばらくは慎重な走りが要求されたが、問題はすぐに解消されペースは再び元に戻った。
13周目にマグヌッセン、14周目にアロンソがピットインすると、これに反応してガスリーとヒュルケンベルグも翌周ピットインし順位はそのままでバトルが続く。
HAS「GAS(ガスリー)もHUL(ヒュルケンベルグ)もピットインしたぞ。全力を尽くせ、カモン!」
MCL「前の3台はもう1回ピットインして中古のSSに換えるはずだ。我々がどのタイヤを残しているか、忘れるな」
アロンソはソフトでスタートしたため、最初のピットストップではミディアムに換えざるを得なかった。スーパーソフトに換えれば戦略が2ストップに限定されてしまうため、自由度を残すためにはミディアムを履くしかなかったからだ。
しかし新品のスーパーソフトを残しているため、ミディアムのまま1ストップ作戦で走り切るのではなく、2ストップで最後に攻勢を仕掛けることを念頭に置いていたようだ。
MCL「後ろのSAI(カルロス・サインツJr.)がピットインした。ここから2回目のピットストップが始まるかもしれない」
ALO「まだ早すぎるよ」
MCL「敵はどちらもSS-SS-Sで2ストップだ」
ALO「残り何周?」
MCL「残り29周だ」
ALO「ということは最後にSで苦しむことになるだろうね」
MCL「了解だ」
28周目にはフォース・インディアとバトルするロマン・グロージャンに抑え込まれたマグヌッセンが怒りを露わにするが、グロージャンはその周にピットに呼び戻されて大きなダメージはなかった。
MAG「WTF! 一体何をやっているんだ! カモン!」
HAS「GROはこの周ピットインするよ」
MAG「XXX! どきやがれ!」
MAG「よくやってくれた、XXX!」