Mineoki Yoneya

 暑さのためかウルトラソフトはタイヤのデグラデーションが早く、10周目には早くもハートレーがピットイン。これを契機に11周目にはエステバン・オコン、12周目にはサインツとセルジオ・ペレス、13周目にはヒュルケンベルグと次々とピットストップが始まる。17周目にはレッドブル勢が同一周回に2台をピットインさせ、18周目にはハミルトンがライコネンに対し、19周目にはボッタスがピットインしてベッテルに対してアンダーカットを仕掛ける。フェラーリは20周目にベッテルをピットインさせるがボッタスにアンダーカットを許してしまう。

 後方では20周目にガスリーがピットインしてシャルル・ルクレールにアンダーカットを仕掛け、翌周ピットインしたルクレールの前に出たが、早めにピットインしていたハートレーの8秒後方となった。

 ステイアウトして首位に立ったライコネンだが、25周目にはボッタスが追い付き、26周目のターン3でインを突いて首位を奪い取る。ベッテルもこれに続いてターン6でライコネンの前に出てボッタスとの差を一気に縮めた。

 29周目のターン14でハートレーが譲ってくれたと思ったガスリーがインに飛び込んで接触しフロントウイングを破損。このデブリが出たためセーフティカーが導入され、レッドブル勢や中団勢などがピットインを済ませて上位勢のギャップも縮まる。首位ボッタス、2番手ベッテル、3番手ハミルトン、4番手フェルスタッペン、5番手ライコネン、6番手リカルドの順となるが、レッドブル勢は上位勢に比べて12~3周も新しいタイヤを履いている状況となった。

2018年F1第3戦中国GP決勝レースで同士討ちしてしまったトロロッソ・ホンダ

 36周目にレースが再開されると、タイヤの温まっていないマグヌッセンをヒュルケンベルグがパスして7番手へ、グロージャンをアロンソがパスし9番手へ浮上。サインツもこれに続いた。その後方はオコン、ペレス、ストフェル・バンドーン、ランス・ストロールと続いて、ガスリーは16番手を走るが10秒加算ペナルティを科されてしまった。

 ボッタスはじわじわとベッテルを引き離していき、ハミルトンとフェルスタッペンがベッテルの背後に迫る。リカルドもライコネンをパスしてこの2台に迫ると、39周目にフェルスタッペンはターン7でハミルトンのアウト側に並びかけていくが、僅かにアウトにはらんだハミルトンを避けるためコースオフ。

 この間にリカルドが前に出て40周目のターン14でハミルトンのインを突いてパスし41周目にはファステストラップを記録してさらに2番手ベッテルにプレッシャーをかけていきバックストレートでDRSを使って易々とパスしてみせる。

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