
3本あるストレートが特徴的だが低速の3~7コーナー・セクションと、中高速の10~14コーナーを重視する“攻略アプローチ”を彼らはとった。
周到な準備を整え、フランスGPからアップデートされた“フェイズ2.1”のパワーユニット投入を決定。一言で言えば、シャシーとドライバー、パワーユニットも『三位一体』で南仏プロバンスに乗り込んだのだ。
金曜のフリー走行1回目が始まると最初のフライングラップにバルテリ・ボッタスが入っていった。今年メルセデスはいきなりそうする。路面がダーティだろうと事前シミュレーションの成否を早く確認するために。
そしてFP1は1-2発進、ハミルトンとボッタスのタイム差はわずか0.140秒で、イニシャル・セットが的中。こうなると勢いに乗るハミルトン、モナコとカナダはスランプ気味だったのに笑顔が戻った。FP2もトップ、圧勝したスペインGPパターンが蘇りつつあった。
青空のポール・リカール、90年まではバカンス・シーズン到来の7月第2週開催で、ウェット・セッションは僕の記憶にもない。今年は半月早まり6月第4週の日程、年間降雨量の少ない地だがFP3開始早々に雨が。