ライアンは、マノーが今季さらなるアップデートを行うことを認め、またこの開発リソースの配分が来季への妥協にはならないと自負している。
「(開発リソースの配分は)適切なバランスを保っていると思うよ」
「(車両規定が大きく変わる)2017年は非常に重要な年になる。なので、新型マシンの開発にあてる時間のロスは来季の結果に大きく関わってくるんだ。もし今開発に力を注がなければ時間差でダメージを被るだろう」
「しかし、今後も我々は小さなアップデートを持ち込む予定で、今も風洞で開発しているところだ。向こう2、3レースの内に実戦投入するつもりでいる。うまく機能してくれることを願うよ」

いっぽう、ザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンにとっても、トップ10圏外でシーズンを終えることは選択肢には無いようだ。
投資ファンドによる財政支援により、ザウバーは今週末のベルギーGPから新しいフロントウイングと、改良が施されたリヤウイングを持ち込むことができる。
「今年中に1つか2つのアップデートパーツを投入する予定です。私達は現在の位置でシーズンを終えるつもりは全くありません」とカルテンボーンは語った。
「そのため、現在進行中の開発は継続して行います。しかし同時に、来シーズンにも開発の焦点を当てていくつもりです。大きな規則変更が待っていますからね。困難ではありますが、過去数年で私達は多くの試練に直面してきました。そして常になんとかして乗り越えてきたのです」