更新日: 2018.08.02 13:00
ガスリー、三位一体のパフォーマンスでハンガリーGP“Bリーグ”を制覇【今宮純のF1ドライバー採点】
☆☆ フェルナンド・アロンソ
この2連戦、初日フリー走行は“開発テスト”に専念。目前のレースではなく、これから先のために励む姿勢にチーム再建の意志が。37歳誕生日に8位入賞、ささやかながらチームと自身に4ポイントをプレゼント。
☆☆☆ バルテリ・ボッタス
次期契約が発表されたドイツGPとハンガリーGPでは、レース展開上ハミルトンを“アシスト”することに。内心複雑な思いをのみこみ、チームのために力走。ソフトで最長55周、変調したタイヤでは最終盤に5位ダウンもやむを得ない。
☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
ホッケンハイムの1コーナーとハンガロリンクの4コーナーは、彼のステージだった。10KMH以上(推定)他よりも速く、自分で自分の限界を高めていた。それだけに自分ではどうすることもできないメカニカルトラブルに怒り心頭。5周リタイア直後に無線で「魂の叫び」が流れた。
☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
シーズン中、1度はドライビング・エラーを犯すことがある。16年マレーシアGP、17年はシンガポールGPでやってしまった。その状況はさまざまでもドイツGPの52周目のスピン、クラッシュは痛恨の結末。
母国で勝利とポイントリーダーの座を失ったのだから。しかし連戦日程なのがメンタル面ではかえってよかったのではないか。落ちこむとか考えすぎる時間も無く、コクピットに戻れたから(ベッテルの性格を思うとそうだ)。ハミルトンはそうではない。かつての同僚ロズベルグは「一度なにかやってしまうと、ルイスはそれを引きずる性格」と言っている。“ゼロ・レース”直後の2位には2位以上の価値あり。