ウォルフが前向きな見方をしている一方で、オコンのキャリアは、もうひとりのメルセデスの傘下ドライバーであるパスカル・ウェーレインと同じ道をたどる恐れがある。ウェーレインはマノーとザウバーのドライバーだったが、ザウバーがフェラーリとの結びつきを強化したためにチームから放出され、メルセデスの支援を受ける彼にはもはや行き場がなくなってしまった。
2019年にグリッド上で新たな場所を見つけられなかった場合、オコンにも同じことが起こり得る。
ストロールとオコンの二者間でシートを交換することになれば、オコンはウイリアムズに入ることになるが、それは直近の2戦で6位に入賞しポイント獲得を果たしている21歳の彼にとっては後退となるだろう。
そこでもオコンは、もうひとりのメルセデス傘下ドライバーであり、現在F2首位のジョージ・ラッセルとシートを争うことになる。また、ウイリアムズのテスト兼開発ドライバーのロバート・クビカもフルタイムのドライバーシートの候補だ。
しかしオコンは、そのうちに何かが決まると確信しているようだ。
「現時点で分かっているのは、僕はメルセデスのサポートを受けているということだ。彼らが助けてくれているし、来年も僕がシートを獲得できるように全力で解決策を見つけてくれるだろう」と彼は主張した。