なぜ、トロロッソ・ホンダは初日、沈んでしまったのか? 市街地コース特有のバンピーな路面に足をすくわれたのか。その疑問にガスリーはこう答えた。
「いや、そうじゃないと思う。だって、モナコで僕たちは速かったから」
モナコGPの初日の成績は、ガスリーが14位、ハートレーに至っては11位だった。
「午前中のセットアップの方向性が少しまずかったようだ。ウルトラソフトではまずまずだったけど、ハイパーソフトに履き替えてもライバルたちと同じようにタイムが伸びなかった」(ハートレー)
「とにかくマシンバランスに苦しんだ。こっちのコーナーのバランスが次のコーナーではまったく違っていて、運転するのがすごく大変だった」(ガスリー)
なぜ、そうなったのか? この日、唯一ポジティブだったことは、2台そろってトラブルなく、10チーム中、最も多くの周回を走行したことだ。データは収集できている。あとはそのデータをいかに解析し、土曜日 に向けて、どのようにセットアップを改善するか。
シンガポールGPのトロロッソ・ホンダは、初日から長い夜を過ごすことになりそうだ。