しかしながらベッテルは、SF71-Hがメルセデスのマシンより明らかに優勢だという見解には異を唱えた。
「僕たちには強力なマシンがあるとは、何度も言ったと思う。ただし、人々の意見とは逆かもしれないが、今年のどの時点においても僕たちのマシンが圧倒的優位にあったとは思わない」
「1年を通じて差は非常に小さかったし、僕たちからすれば、ライバルに十分近づけなかったレースがたくさんあった」
「(ロシアでの)先週末のようなレースで、ライバルたちが僕たちに挑んできたということは、彼らはよりペースを出せていたということだ。今シーズンは彼らほどのペースを出せなかったレースが他にもあった」
「でも差は常に小さかったし、多くのレースでは激しい戦いをできるくらい拮抗していた」とベッテルは付け加えた。
「ここで同じようなパフォーマンスを発揮できることを願うよ。グリッド位置は強力なレースができるか否かに関係してくるので、予選では上位に近づきたいと思っている。なぜなら一度後方になってしまうと、ホイール・トゥ・ホイールのレースはそれほどできないからね」
「すぐ後ろについていくことは簡単ではない。同じコンマ1秒単位でレースをしていたら、マシンがオーバーテイクをしやすかったとしても、簡単にはいかない。結局のところまわりのライバルたちと同じような速さで走るのだからね。でもより近づけるように期待しているよ」