ライコネンにはハミルトンのペースが逐一報告される。そして32周目にはハミルトンのブリスターが悪化しペースがどんどん低下していく。
FER「HAMはクリフだ。おそらくすぐにピットインする」
ライコネンがサンティからそう伝えられた翌37周目、ハミルトンはピットイン。4位から再び猛追を見せていく。
FER「HAMはピットインしてP4。残り3周あたりで我々に追い付いてくるが心配はない」
RAI「**ったれのトロロッソをどうにかしてくれ」
FER「すまない、青旗は出るよ」
RAI「あぁ、でも**ったれなくらいブロックされたよ。HAMはどこだって?」
FER「P2のVER(マックス・フェルスタッペン)の後ろだ。VERはSS、HAMはSだ。37.3で走っているけどピットインしたばかりだ」
RAI「新品か中古どっち?」
FER「新品タイヤで33.7だ」
ライコネンにはフェルスタッペン、ハミルトンとのギャップが毎周伝えられ、その数字は刻々と小さくなっていく。
46周目には燃費の心配もなくなり、最後までフルプッシュの指示が出た。
FER「HAMは4.5秒後方。エンジン1、最後までプッシュしてくれ。燃費もタイヤも問題ない」
しかし残り5周を迎える頃には3台がテールトゥノーズ状態になり、DRS圏内に入ってくる。54周目には中団グループのフォース・インディア対ハースの集団が前に見えてくる。