トップ10にとっては決勝のスタートタイヤを決めることになるQ2では、燃料搭載量が重いマシンではハイパーソフトのグレイニングがひどくライフが短いため、上位勢が揃ってウルトラソフトタイヤを履いてコースイン。フォース・インディア勢もウルトラソフトで1回目のアタックに出た。
ここでハミルトンは1分35秒693でトップ、これにボッタス、ライコネン、ベッテル、リカルドの順で続き、中団トップはカルロス・サインツJr.(ルノー)でハイパーソフトながら1.289秒差。ただしウルトラソフトのフェラーリ勢とは0.2秒ほどの差しかなく、フェラーリとしては2回目のアタックの扱いが難しくなる。
フォース・インディア勢はルノー勢とハース勢、ザウバー勢の後ろで12番手・13番手に留まる。アタックに出るのが遅かったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はアタックが上手くまとめられず10番手。
残り4分を切ったところで各車が2回目のアタックに入り、1秒のギャップを持つメルセデスAMG勢は余裕を持ってハイパーソフトでタイムを記録することなくQ3のアタック練習。
ベッテルはウルトラソフトでもう1回アタックを行ない、ライコネンはハイパーソフトでQ3の練習を行なうと同時に周囲のタイムを見てタイムを記録することも想定してアタックを行なう。レッドブル勢は2台ともにハイパーソフトを履いてアタックを開始する。
この2回目のアタックラップでルクレール、ヒュルケンベルグ、グロージャンと続々とフェラーリ勢のタイムを上回っていき、ベッテルはウルトラソフトでハミルトンから0.652秒差のタイムを記録して3番手に浮上。
フェルスタッペンはハイパーソフトで0.451秒差の2番手、1回目のタイムで10番手に留まることができたライコネンとリカルドはタイムを記録することなくウルトラソフトのままQ2通過を決めた。
結果的にベッテルも最初に記録したタイムでQ2を通過することは可能だったはずだが、ウルトラソフトを余分に1セット使い、なおかつ1回目以上にプッシュしたタイヤで決勝をスタートすることになる影響が懸念される。

11番手サインツ、12番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、13番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、14番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、15番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がQ2で敗退となった。