7周目、ライコネンのマシンがスローダウンしメインストレートでストップ。ルクレールが4番手に浮上する。これでバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されハミルトン、ルクレール、グロージャンがピットインしてタイヤをスーパーソフトに換え最後まで走り切る作戦に出た。
8周目のセクター3でレースは再開。5番手に下がったハミルトンは前のフェルスタッペンに襲いかかりパスするが、2本目のバックストレートで抜き返される。ルクレールは12番手、グロ−ジャンは16番手まで落ち、各車ともタイヤを守るためにペースを抑えて走るためレースは膠着状態となった。
15周目にベッテルがピットイン。スーパーソフトに履き替えてオコンの後ろ6番手に戻るがすぐにパスして5番手に浮上する。翌16周目にはボッタス、17周目にフェルスタッペンがピットインしてスーパーソフトに換え、この順位のままでハミルトンの後方に戻る。
首位に浮上したリカルドは1分44秒台前半のペースをキープして走り続ける。ハミルトンはボッタスに8秒の差をつけ、その後ろにはベッテル、フェルスタッペンが僅差で続く。

23周目、メインストレート周辺で小雨が降り始め、ターン7からバックストレートで一時的に雨脚が強くなるが、各車ともドライタイヤで走り続ける。
25周目にエリクソンがパワーを失ってスローダウンしリタイア。雨が通り過ぎたところで26周目にはペレスがピットインし、27周目にアロンソも続き、28周目にはガスリーもピットイン。
他とは違ってウルトラソフトの新品に履き替え、アロンソの前をキープして前のセルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)を追いかける。その前には1周目にピットインしたハートレーが走る。トロロッソ・ホンダは戦略の異なる2台にポジションの入れ換えを指示し、33周目にすんなりとこれを実行した。
33周目、ついにリカルドがピットインして5番手まで後退。ここではスーパーソフトを選ぶ。ボッタスは35周目のターン9で左フロントを大きくロックさせてコースオフし、ペースが低下。ベッテルに抜かれ、フェルスタッペンにも背後に迫られてしまう。
38周目のターン11〜12でボッタスのインを突いてフェルスタッペンが前に出る。さらに39周目にはリカルドもバックストレートでボッタスをパスし、ボッタスは3強チーム最下位の5番手まで後退してしまった。
37周目に中団トップのサインツがピットインを行ない、ルクレールの5秒前6番手をキープしたままコース復帰を果たした。マグヌッセンがピットインを済ませると全車のタイヤ交換が終わり、ガスリーは11番手に浮上。しかし前のグロージャンとは3秒差がなかなか縮まらず、逆にマグヌッセンが速いペースで迫る。
