ラストレースで見どころある走り繰り広げたドライバーたち【今宮純のF1アブダビGP分析】
*キミ・ライコネン(フェラーリ)
無念のリタイア4度目、マシントラブルはベッテルにはなかったのに彼だけだ。でも怒ることなくすごすご退散、キミらしいふるまい。
*フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
トラック・リミット違反を3度、最後に思い切ってやっちゃえプレーか(?)。11位ゴール後にチャンピオンそろい踏みのシンクロナイズド・ドーナツ・ターン。アドリブにしてもお見事(!)。
*ダニエル・リカルド(レッドブル)
ダメもとでも中盤に意地のトップランを、また止まらなくてよかった。
*マーカス・エリクソン(ザウバー)
同郷の先輩エイエ・エルグに見守られながらもリタイア。今季の9点獲得は自己ベスト、来季インディへの手土産に。
*ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
今季まれな接近戦を展開、フェアな14位バトルにGP2王者時代を久々に見られた気がする。
*カルロス・サインツJr.(ルノー)
Bリーグ首位の6位によって、ルノー・ワークス4位を固めた。レース巧者らしくなった。
*セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)
今季最後のレースも最悪、ロシアのモータースポーツへの期待感が薄れる結果になりそうだ。
*ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
欲求不満か、戦えきれずに46周リタイア。本音で今年終盤のホンダをどう思っているのか、2019年に向けて期待半分・不安半分なのか(?)……。
*エステバン・オコン(フォース・インディア)
バトルを序盤にフェルスタッペンと展開。デビュー連続完走記録が一時話題になったが実は、荒っぽいスタイル、それが今年ブラジルで出たようで。
*シャルル・ルクレール(ザウバー)
同年代の中でとくに光る賢さ、イタリア語はベッテルよりはるかにぺらぺら(!)。腕も頭も秀逸、あとはフィジカルだけか……。
*ロバート・クビカ(ウイリアムズ)
フリー走行1回目を走行(最下位)し来季テスト開発に専念、ウイリアムズ復興への第一歩を。
いつもとは違う“真実のゴール”に向け、20人それぞれが走った最終戦アブダビGP。達成感と虚脱感、ゴージャスな光景のなかでのリアルな人間光景だったーー。