投稿日: 2018.11.30 13:24
悔いなく戦いきったアロンソのレーシング魂【今宮純のF1アブダビGPドライバー採点】
Jun Imamiya
☆☆☆ シャルル・ルクレール(ザウバー)
予選アタックではマシン特性を活かし、セクター1と2でタイムを稼ぎ8番手。攻めるべきところで攻め、1周をまとめ上げた。決勝ではコンスタントに3戦連続7位(終盤6戦中4回も)。久々に出現した大物“新人王”、この1年の最終進化を表す。
☆☆☆ セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
初日からずっとマシンバランスが安定せず、珍しくオコンとの差が目立っていた。ところがその状況から活路を見いだし8位、最後までルクレールを追い込んだのは中堅らしい戦い。チームランキング7位を堅持、体制問題などあった今年をきっちりしめくくった。
☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
ナチュラル・オーバーステアのままコーナーに切り込み、繊細な“F1ドリフト”コントロールで維持速度を高めていく。天性の資質だ。ボッタスとのバトルでは、接近戦に持ち込むとマシンタッチしながら見切りよく“当て抜き”、ダメージもなく乱れずにかわしてしまう。MAXの格闘技的レーシング・スタイルは一見荒っぽいが、相手の動きをよく観察した瞬殺プレーだ。
☆☆☆ ダニエル・リカルド(レッドブル)
リヤタイヤ重視でトラクションを巧妙に駆使する走法は、フェルスタッペンとはやや違う。ウルトラソフトタイヤでのロング・スティント33周に賭け、スーパーソフトタイヤにつないだものの狙いは実らず。
2018年の完走はわずか13レース。前半戦は2度優勝したものの、後半戦は5回リタイア、最上位は4位という無念の結果に(精一杯の笑顔サービスが空しく……)。