しかしクビカは、チームからのリザーブドライバーという提案を受け入れ、それを復帰に向けた新たなステージと位置づけて力を注いできた。
「多くの人は、それが僕にとってある種の失敗だとみなしたようだけど、僕自身はそうは考えていない」とクビカは語った。
「自分自身のためにとても有益な1年間だと思っていた。チームとともに働く機会が得られるし、マシンを走らせることもできるからね」
「みんなは以前の僕をイメージしているだろう。だけど僕にとっては、昨年チームに加わってテスト走行に参加したときが、新世代のF1マシンに乗れる2度目の機会だった」
「それによって僕は技術的な側面から今のマシンへの理解をもう少し深められたし、自分がレースドライバーの仕事に没頭している間にチームがどのように動いているかを別の角度から理解することもできた」
「とても有用な機会だったと思う。おそらく、ドライビングの観点というよりはチームワークの観点からだ。自分はどうすべきなのか、チームはどのように動くのか、そしてより良いチームワークのために自分たちには何ができるのかを考えることができたんだ」
