「勝てそうだった世界選手権に勝てなかったとき、何が間違っていたのか理解するために疑問が投げかけられるのは必然だ」と以前フェラーリのテクニカルディレクターだったブラウンは語った。
「疑問が投げかけられているのはフェラーリであり、それはトップに対してのものだけでなく、イタリア国内での国民的な疑問になっていく。フェラーリでの10年で私自身も経験した」
「フェラーリは両選手権で2位だったことで非難されている。単にイタリアでは、それでは十分な結果ではないのだ」
「セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンの好敵手だったが、勝てるべきレースすべてで勝つことができず、ハミルトンが勝てそうにないレースでも勝てなかった」
「にもかかわらず、フェラーリには満足できる理由がある。フェラーリが6戦で優勝し、6回もポールポジションからレースをスタートできるようになるまでに10年かかったのだ」
「2年以上にわたって、チームはメルセデスとのパフォーマンス差を縮めようとしてきた。2016年には差は1周あたり1秒あった差だ」
「(フェラーリ会長だった)セルジオ・マルキオンネが推進した技術上層部の刷新が、今年になって実を結んでいる。最も重要なことは、そのことがチームの運営方法に対する新しいアプローチを生み出し、チームに新たな精神をもたらしたことだ」とブラウンは付け加えた。