だが、メルセデスのボス、トト・ウォルフによると、彼のチームは来季のフロントウイング規定のもとでも、すでに今年と同等の空力的『アウトウォッシュ』を維持する方法を探し当てたという。
また、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコも、この新しいフロントウイングのルールを酷評している。
マルコは先月、ドイツの自動車誌『アウト・モーター・ウント・シュポルト』のインタビューに答えて、「あのフロントウイングに関する無意味なレギュレーション変更のおかげで、1500万ユーロ(約19億2500万円)ほどの出費を強いられた。ダウンフォースの抑制という観点から言えば、その金は全くの無駄遣いになった」と述べた。
「私たちはすでに(2019年規定のウイングでも)現在とほぼ同じレベルのダウンフォースを得ているし、オーバーテイクが難しいという問題は解決されていない。つまり、何の効果もなかったわけだ。こんなレギュレーション変更を行う一方で、バジェットキャップの話をするなんてバカげている」
さらにトロロッソのボス、フランツ・トストもマルコの意見に同調した。「来シーズンが始まる頃には、どのチームも現在と変わらないレベルのダウンフォースを獲得していると思う」