投稿日: 2016.09.08 10:00
更新日: 2016.09.08 10:23
更新日: 2016.09.08 10:23
今宮純によるイタリアGPドライバー採点&短評“F1らしい”オーバーテイク
Text : Jun Imamiya
☆☆☆☆ バルテリ・ボッタス
序盤に見せたハミルトンとの攻防、巧みなラインと加減速コントロールを10周続けた。終盤はリカルドが相手、履歴が違うソフトで37周目にスーパーソフトで武装したレッドブルを封じるのは厳しかった。6戦ぶり6位=8点に価値あり、ウイリアムズ対フォースインディアから目が離せない。
☆☆☆☆ フェルナンド・アロンソ
やってみようと決断、49周目にスーパーソフトヘ。50周目アウトラップ1分48秒735、51周目1分25秒340、52周目1分26秒683。このチーム体制になって初めて最速ラップ樹立、次周も26秒台の自己セカンドベスト・タイム。この“PU持続力”は貴重なデータになるだろう。本人は22回目、ホンダとしては24年ぶり、92年ポルトガルGPのセナ19回目記録以来(一瞬思い出せなかったが)。14位レースに甘んじることなくチャレンジする彼に、『ホンダ・スピリット』を感じた。
☆☆☆☆☆ ダニエル・リカルド
いつ、どこで狙ってくるのか。アンダーカットうんぬんではなく、コース上でやり切る予感が伝わっていた。47周目、パラボリカを最高加速態勢で抜けると、DRS(ローダウンフォース設定)を駆使して迫り、1コーナーでとても奥深いブレーキング。ボッタスはフェア・プレイヤー、その動きをミラーで視認していた。抜くほうも抜かれるほうもF1らしいオーバーテイク・シーンを、若いチームメイトに見せつけるかのようにやってみせたリカルド。5位でも☆五つ!