■正念場の2019年

2018年のホンダは、出力向上の課題はほぼ達成することができた。しかし信頼性に関しては、エンジン、ターボ、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)を各8基も交換するなど、決して十分なレベルにあるとは言えない。
ホンダにとっては2019年からのレッドブルとのパートナーシップを見据えた、実戦的なテストの意味合いも確かにあった。全10チームの中で最高の車体を作り続けてきたレッドブルに、下手なパワーユニットは提供できないという相当のプレッシャーをホンダは感じているはずである。2019年シーズンのレッドブルが昨年以上に活躍できるかどうかは、いうまでもなくホンダの戦闘力にもかかっているのである。