アロンソたちが駆るコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rは、最速のマツダDPiから約1秒遅れの6番手だった。しかし、マツダのこれまでの信頼性と、24時間レースがどれだけ厳しいものになり得るかを考えれば、この結果自体は懸念することではないだろう。
ウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.Rは優勝候補と強く目されているものの、アロンソがWECで搭乗しているトヨタTS050ハイブリッドほどライバルにアドバンテージを持つクルマではない。つまり公式テスト後に行われた“予選”結果は予想されていたものなのだ。
しかし、アロンソは「今年は学ぶのではなく、勝ちに行く」のだと繰り返し語っている。彼はWECでこれまでのところ、まだ2度の優勝しかできていない。だから彼は1月26~27日に開催されるデイトナ24時間の決勝レースで表彰台の最上段へ戻ることを切望しているのだ。
もちろんアロンソの2019年シーズンは、ここでは終わらず他にも多くの計画が待ち受けている。まず、WECのセブリング1000マイルとスパ・フランコルシャン6時間だ。
その後、5月の終わりにインディ500があり、6月には彼にとって2度目のル・マン24時間がある。そして、もし彼がトヨタからのWEC参戦を継続するのならば、2019年の彼の予定にはシルバーストン、富士、上海、バーレーンでの4レースが追加されるだろう。
しかしながら、これらはアロンソが2019年に行うすべてのことではない。最近、2度のダカールラリー・ウイナーであり、元WRC世界ラリー選手権PWRC(プロダクションカー選手権)王者でもあるナッサー・アル-アティヤは、カタールで開催される2019年FIAクロスカントリーシーズンのオープニングラウンドの後で、アロンソに彼のトヨタ・ハイラックスでレッスンを行うことを明らかにしたのだ。
テストは2月下旬から3月1日の間に行われるが、それはアロンソにとってトヨタ・ハイラックスでの初めてのテストとなる。スペインでの最新の噂によると、TOYOTA GAZOO Racingは、アロンソに対し2020年のダカール参戦マシンを用意する可能性があるという。
実際にダカールラリーに参戦するかどうかは、時間が経てば分かるだろう……。
