2019年は、ホンダがF1に復帰して5年目のシーズンとなる。森山本部長は、このテストでできる限り多くの情報を集め、トップチームとの差を詰めていきたいと話した。
「いよいよF1の新シーズンが始まります。今シーズンはHondaにとってF1復帰から5年目となり、非常に大きな意味を持つ1年になります」
「昨年は、スクーデリア・トロロッソとの素晴らしいパートナーシップを築きながら確かな前進を感じられた一方で、パフォーマンス、信頼性の両面でトップとはまだ明らかな差があることを実感したシーズンでした」
「今年は新たにレッドブル・レーシ ングとのパートナーシップを開始します。チャンピオン経験もあるチームでプレッシャーも大きいですが、トロロッソも含め、2チーム4台体制でさらなる高みを目指して戦います」
「シーズンを通してトップチームに対する差を詰め、両チームともに昨年以上の結果を残すことが我々の目標になります。まずは今回のテストでできるだけ多くのデータを収集し、開幕戦に向けて万全の準備を行う機会にしなければなりません」
「いつも応援してくださるファンの皆様とは、これまで以上に大きな喜びを共有できればと思っておりますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします」
一方姉妹チームのトロロッソは、ホンダとの2年目のシーズンを迎える。こちらも、すでにダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンのふたりがシェイクダウンを行っている。
チーム代表のフランツ・トストは、次のように述べた。
「昨年のホンダとの提携開始は、今後長期的にパートナーシップを継続できればという思いを抱いていたこともあり、チームにとって大きな決断でした。そして初年度からすでに素晴らしい関係性を築くことができたと考えています」
「このF1の世界の中で、 お金で買えないものがあるとしたら、それは時間だと思います。1年という非常に限られた時間の中で進歩を見せられたことから、我々とホンダがいかにこのプロジェクトに対して非常に強い意志とともに臨んでいるかということを示せたのではないでしょうか」
「今シーズンは、高い技術力を持ったRed Bull Technology(レッドブル・テクノロジー)とのシナジー効果や、ここまでホンダが見せてきた素晴らしい進歩に加え、2名の才能あふれる若手ドライバーを擁しているので、中団での上位を争うことができるのではと自信を持っています」