更新日: 2019.03.16 13:04
【ブログ】新レギュレーションになった2019年F1新車のフロントウイング、開幕戦で全撮りに挑戦してみました
みなさん、こんにちは。オートスポーツwebのハルロウです。3年ぶりに海外のF1に来ました。もしかしたら、いや、きっと、いやいや必ずレッドブル or トロロッソのホンダF1が好結果を出してくれる、と期待して、オーストラリアのメルボルンに到着です。
それにしてもこちら、日本で言えば9月くらいなんですけど、いやあ、寒いっす。
前置きはともかく、早速サーキットで飛び込み取材開始です。読者のみなさまが楽しんでもらえるものをいろいろ試行錯誤した挙げ句、結局、最終的に選んだテーマは自分が一番見たかったものをお題にしまして『フロントウイング全撮り』をお届けします。
フロントウイングにまったく興味がないみなさまには、大変申し訳ございません。
オーストラリアGPの木曜、まずはピットロードに……と思いましたが、なかなかピットロードに行けません。というのも、この木曜日もオーストラリアンF4、スーパーカー、ポルシェ・カレラカップ、フェラーリ・チャレンジ、オーストラリアンGTチャレンジと5つのサポートレースの走行があって、セッション中はピットロードに入れません。というか、サポートレース多すぎでしょ!
こちらはピットロード入口。いかにも屈強なオフィシャルさんがゲートを厳重に管理しています。僕が入るときは必ずパスを要求され、カメラもチェックされます。そんなに怪しいかなぁ。
そして今年のパス一覧表。こんなに種類があるのかと、驚きです。
さてさて、ようやくピットロードに入ることができました。早速、ミッション開始です。フロントウイング、いざ覚悟っ!
まずはこちら、昨年のチャンピオンチーム、メルセデスのフロントウイングです。レギュレーションで昨年よりもシンプルになったとはいえ、それでもやっぱり他のフォーミュラに比べて、まだまだ複雑な造形です。メルセデスは先端が丸みを帯びていて、少し凹む形でノーズに向かっています。ノーズの先端がフロントウイングの後ろ側にあるのがこれまでのメルセデスの特徴でしたが、今年はほとんどのチームがこのメルセデス型のように、ウイング後端にノーズの先端をもってきています。
そして、メルセデスのもうひとつの特徴がノーズの幅の細さ。ノーズはクラッシャブルストラクチャーの役目もあるので、クラッシュテストを通すのに一定の剛性が必要なのですが、メルセデスはこの細さで剛性を保てているそうで、これもメルセデスの開発技術の優位な部分のようです。もちろん、細いと空力的にも効率がいいですしね。こちらはアップデート版なのか、古いバージョンなのかわかりません。きっと、撮影されても大丈夫なように、スペア代わりの古い型だと思います。
つづいてゲットしたのは、レーシングポイント。ご覧のとおり、ノーズ先端が割れたような形状で、隙間からエアフローを取り込んでいるのが想像できます。今年はエアロのレギュレーションが変わって、マシン全体のインターフェイスの役割を担うフロントウイングと、そしてフロントタイヤ後端のバージボードのエリアはまさに開発のキモ。前方からのエアフローをどのようにマシン先端から後部に誘導するのか、チームのコンセプトが垣間見えます。
こちらはマクラーレンのフロントウイング、遠くてよく見えませんが、それでもノーズ先端の三つの小さなダクトは継続です。
トロロッソも遠くてよく見えませんでしたが、6つのフロントウイングが並ぶ姿はなんだか壮観でした。そういえば金曜午前走行ではアレックス・アルボン選手が早速ひとつ、壊しちゃいましたね。。。。