Kunio Shibata

ーヘルムート・マルコ博士は、「われわれは素晴らしいエンジンを得た。今後は車体開発に、よりいっそうの精力を注がないといけない」と言ってました。

ホーナー代表:同感だ。しかし、車体にしてもエンジンにしても『これでいい。これで十分だ』というところはない。そう思った瞬間に、ライバルたちの進化に取り残されてしまう。残り20戦のレースでも最高の結果を出すべく、予定されたアップデートを粛々と実行していくよ。

──ピエール・ガスリーのレッドブルデビュー戦についてはどのような印象ですか。

ホーナー代表:困難に見舞われた予選セッションのあと、レースでは非常に力強い走りを見せてくれた。ピエールのレース運びの上手さは定評があるし、結果的にポイントこそ取れなかったが、抜きにくいこのサーキットでは仕方がない。第2戦バーレーン以降、必ず盛り返してくれるはずだ。

──フェルスタッペンが最後に最速ラップを取れなかったのは、残念でした。

ホーナー代表:そうだね。でもボッタスのあのラップタイムを見せられては、どうしようもない。とはいえマックスがボッタスの闘争心に火をつけたわけで、おかげでレース終盤がさらに盛り上がったよね。

──あの時点で、レース戦略に変更を加えた?

ホーナー代表:いや、それはない。

──タイヤマネージメントは、フェラーリをはるかにしのいでいたように見えます。第2戦以降も、この傾向は続くと思いますか?

ホーナー代表:開幕戦で膨大なデータを得ることができたので、これを解析することでさらに多くのことが見えてくるだろう。この週末のフェラーリからは、たしかにウインターテストの速さが影を潜めていた。しかし、あれだけのチームが、このままズルズルと後退していくはずもない。

──今後さらにホンダへの注文があるとすれば?

ホーナー代表:より多くのパワーだね。

──まだ足りないということですか?

ホーナー代表:もちろん、彼らはこの冬、大きなステップアップを果たしてくれた。しかし、エンジンパワーはあり過ぎて持て余すことはないからね。

──フェルスタッペンがベッテルを抜いた瞬間は、どんな気持ちでした?

ホーナー代表:もちろん最高の気分だったよ。戦略の違いやタイヤの状態の違いはあったとはいえ、この抜きにくいサーキットで、あれだけの圧倒的なオーバーテイクを見せてくれたんだからね。

──レッドブル・ホンダの初勝利は、いつになるでしょう?

ホーナー代表:さて、いつだろうね。楽しみに、待とうじゃないか。

2019年F1開幕戦オーストラリアGP レッドブル・ホンダ
開幕戦で3位表彰台を獲得して喜ぶホーナー代表とホンダの山本雅史モータースポーツ部部長

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