今年20代最後の年となるペレスも、初めて見たレースで印象に残っているのはセナだと語った。しかしペレスの場合はちょっと悲しいストーリーだ。
「僕が初めてF1を見たのは、1994年だった。セナがアクシデントに見舞われた、あのレースだよ。父親はとてもショックを受けていたみたいだけど、僕は事の重大さを理解していなかった。だから、僕はそれからもF1をテレビで見て、レースにのめり込んでいった」
「メキシコでは時差の関係で日曜日の早朝にレースがスタートするけど、普通なら寝ているのに、F1がある日は朝6時とか7時に起きて、テレビにかじりついていた。ここにいるキミのレースも覚えているよ。いまよりずっと若かったけどね(笑)」

最後は今年、F1にデビューして、まだ2戦しか経験していない23歳のアルボンだが、F1ドライバーになる前には、とんでもない思い出があった。
「イギリスGPへ行く機会があったんだ。トップ3を当てるクジがあって、僕は大のフェラーリ・ファンで、しかもマイケル(・シューマッハー)がヒーローだったから、マイケルとルーベンス(・バリチェロ)、そして(ファン・パブロ・)モントーヤって書いたんだ。そうしたら、レースはそのとおりになって、当選者は僕だけだった。賞品はフェラーリのモーターホームへの招待状で、マイケルとルーベンスに会ったんだよ!!」
シューマッハー、バリチェロ、モントーヤが表彰台を獲得したレースは、2002年のイギリスGP。1996年生まれのアルボンは、まだ6歳だった!