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投稿日: 2019.04.21 12:45

困難をはねのけ、ピットスタートから10位に入賞したアルボン【今宮純のF1中国GP採点】


F1 | 困難をはねのけ、ピットスタートから10位に入賞したアルボン【今宮純のF1中国GP採点】

☆☆☆ バルテリ・ボッタス(メルセデス)
予選=PP、決勝=2位

2019年F1第3戦中国GP 予選でポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1第3戦中国GP 予選でポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)

 今年のピレリはアタック中の1周に、“グリップ・エネルギー”のデグラデーション(性能劣化)が進む。それをつかみとり、セクター最速タイムはなくても一周をまとめてPP獲得。スタートのホイールスピンさえ無ければ2勝目はありえた。

☆☆☆ シャルル・ルクレール(フェラーリ)
予選=4番手、決勝=5位

2019年F1第3戦中国GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1第3戦中国GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 バーレーンGPで煌めくスターとなっても有頂天にならず、チームプレイヤーとしてオーダーを受け入れた。

 そこが同年代マックスとの性格の違い。上海では初日からリズムをつかめず、冷却系問題がありロングランができなかった。スタート後のペースにそれが響き、ベッテルとの順位入れ替えに……。

 次のアゼルバイジャンGPでは昨年のザウバーで驚異の6位入賞、“アンダーステア・バランス”に仕上げたヘッドワークが印象に残った。セットアップ能力が彼の速さの源(みなもと)でもある。

☆☆☆ マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
予選=5番手、決勝=4位

2019年F1第3戦中国GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第3戦中国GP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 マシンとパワーユニット(PU/エンジン)のリミットを使い切るようなマックス・ドライビング。その危うさがデビューからつきまとっていたが、それがしだいに消えてきた。現在13戦完走、すべて上位入賞、自己ベスト記録を更新中。

☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
予選=3番手、決勝=3位

2019年F1中国GP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1中国GP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 イタリアのメディアは昔から一喜一憂で、地元メディアの記者たちから批判されている。だがドライビングが急に下手(?)になったわけではない。

 19周目、バックストレート・エンドの14コーナーで、フェルスタッペンとの攻防戦。わざとインを空けて相手を誘いこみ(タイヤロックさせ)、自分は大回りの“スロー・イン・ファストアウト”。出口のクロスラインを狙い抑えこんだ。フェルスタッペンの気性を読んだトリック・プレーはさすが。


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