
ピットスタートのガスリーもこの時点ですでに11番手まで挽回し前のリカルドとアルボンの9番手争いに加わっていく。 ガスリーはすぐに彼らを料理してさらにターン13でストロールもパスし7番手へ。10周目にペレス、ストロール、リカルドがピットインするがライコネンの後方へと下がり大幅にアンダーカットされたかたちになってしまう。
11周目にベッテルがピットイン。これを機に上位陣にも動きが生まれ、翌周ボッタス、13周目にハミルトンがピットイン。上位勢はこれで順位関係を確定させた。
11周目にピットインしてアンダーカットを仕掛けようとしていたフェルスタッペンは、これをやめてステイアウトすることを選び、ミディアムのまま走り続けるルクレールの8秒後方で2番手を走る。しかしフェルスタッペンは14周目にピットインしガスリーの後方暫定6番手でコースに復帰。前のベッテルとのギャップは10秒に広がってしまった。
ここで首位ルクレールの13秒後方に2番手ボッタス、3番手ハミルトンはその3.8秒後方でファステストラップを記録。さらに2秒離れて4番手ベッテル、ステイアウトのガスリーを挟んで実質5番手のフェルスタッペンはベッテルの10秒後方を走り、ガスリーの前に出る。
その後方は各車がピットストップを終えて7番手ペレス、8番手ノリス、9番手サインツ、10番手はステイアウトするハース勢を抜いてきたクビアト。
ルクレールとのギャップをセーフティカーが入っても首位をキープされない8秒まで縮めたボッタスに、ピットからペースダウンの指示が出されるが、その後方のハミルトンはファステスト連発でギャップを2.5秒まで縮めてくる。
さらに20周目からはフェルスタッペンもプッシュを開始してファステストラップを更新。ボッタスのスリップストリームを使ってハミルトンが記録したタイムを、スリップストリームなしで上回ってきた。
上位勢は、首位ルクレールとの差を20秒以内に維持し、彼がピットインした時に前に出るべく戦っている。一方のルクレールはセーフティカーが入りロスなくピットインできることを狙い待ち続けている。これに対し後続は25周目を過ぎたところから動き始め、ボッタスはルクレールとのギャップを1秒に縮めていき、上位4台が数珠つなぎになっていく。
ボッタスは31周目のターン1でルクレールを抜き、ハミルトンも33周目のターン1でこれに続く。
24周目、11番手のグロージャンがターン15でロックしてコースオフし、15番手まで後退。そのままヒュルケンベルグとジョビナッツィに抜かれて17番手まで後退してしまった。これで10番手クビアトは後方リカルドまで3.5秒のギャップができた。
しかし30周目のターン3でリカルドがインに飛び込み、止まりきれずにオーバーシュート。クビアトはインにリカルドがいたためターンインできず、マシンを止めたところにリバースでコース復帰しようとしたリカルドがクラッシュ。
これでクビアトは17番手まで後退し、リカルドはピットに戻りリタイア。クビアトもマシンにダメージを負っており、その後ピットに戻ってリタイアとなった。