ヒュルケンベルグ「行き場をなくしバリアに弾き飛ばされた」:Fインディア シンガポール日曜
2016年F1シンガポールGP決勝で、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグはリタイアし、セルジオ・ペレスは8位だった。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=リタイア
わずか50メートル走っただけで、バリアに当たってレースを終えるなんて、これほど残念なことはない。しかも、スタートは最高に良かっただけにね。僕としては今年一番のスタートだったと思う。
2台のトロロッソの間にスペースがあったから、僕はそこを抜けて行こうとした。ところが、その隙間がどんどんタイトになって行ったんだ。右にはダニール(・クビアト)、左にはカルロス(・サインツ)がいて、カルロスが僕の左リヤタイヤをヒットして、僕はウォールまで飛ばされた。
みんなが接触を回避するアクションをした結果、僕がいたスペースがなくなってしまったのだと思う。僕にとっては、本当に悔しい終わり方だった。特にみんなで金曜、土曜と続けてきた仕事が、水の泡になってしまったと思うとね。
セルジオ・ペレス 決勝=8位
今夜のパフォーマンスには、とても満足している。間違いなく、僕のキャリアのベストレースのひとつに数えられると思うよ。この暑さの中、1セットのソフトタイヤで36周も走り、クビアトのプレッシャーに耐えてポジションを守れたことは大きな成果だ。
1周目にタイヤ交換のピットストップをした結果、僕は(エステバン・)グティエレスの後方を走ることになり、これが僕らの戦略に大きな影響を及ぼした。彼の背後では本来のペースで走れなかったし、タイヤにとっても条件が厳しくなった。特に僕らは、実質的に1ストップのレースを考えていたからね。僕がポイントを獲得するには、ライバルよりもピットストップを1回少なくするしかないと考えていたので、タイヤのマネジメントが決定的に重要だったんだ。
最後のストップを終えた後のフェルナンド(・アロンソ)と争っても意味はなかった。彼とは戦略が違っていたし、僕はスティントの序盤でタイヤをダメにしてしまうわけには行かなかったからだ。マックス(・フェルスタッペン)についても、事情は同じだった。
今日みたいな日には、戦略がうまく機能するように、戦う相手を選びながら頭を使ってレースをする必要があった。これはチームにとっても良い結果であり、僕らはまた選手権4番手に浮上した。ニコのレースがあっという間に終わってしまったのは残念だけど、この難しいナイトレースでポイントを獲得できて良かった。