更新日: 2019.06.10 06:13
F1第7戦カナダGP決勝:トップチェッカーのベッテルに無情のペナルティ、優勝はハミルトンの手に。ホンダ陣営は挽回叶わず
ノリスはサインツと同様にリヤキャリパーがオーバーヒートしてブレーキがプアになり、8周目のターン8〜9でコースオフした上に最終シケインをショートカット。最後は右リヤアップライトが破損してマシンを止めリタイアとなってしまった。
首位ベッテルはハミルトンに2秒強のギャップを築き、3番手ルクレールは6秒後方。ソフトタイヤを保たせるためマネージメントする4番手ヒュルケンベルグは20秒も離され、ボッタスとフェルスタッペンがそこに抑え込まれて走行する。
ヒュルケンベルグは16周目にようやくピットインしハードタイヤに交換。ここからボッタスとフェルスタッペンはプッシュを開始するが、長くトラフィックの中で走ってタイヤの劣化が進んだのかペースは上位3台に0.5秒ほど及ばない。ボッタスはリヤのグリップ不足を訴えるが、ハードタイヤに交換すれば解消するはずだと報告する。
26周目にベッテルがピットイン。ハミルトンはステイアウトしベッテルに対してオーバーカットを狙うがタイヤはすでにグリップを失っており27周目にピットインを強いられ、この間にファステストラップを記録するプッシュを見せたベッテルの4.5秒後方に戻ることとなった。
ボッタスは30周目にピットインしてリカルドの後方に出てしまい、そのままリカルドに抑え込まれてタイムロスを喫する。ここでフェルスタッペンにはボッタス逆転のチャンスが訪れる。
ルクレールは33周目にピットインしてフェルスタッペンの後方になるが、すぐにパスして先行した。ボッタスは38周目のバックストレートでようやくリカルド攻略に成功する。43周目からファステストラップを記録してフェルスタッペンとのギャップを縮め、これで4番手はほぼ確保できたと言えた。
40周目を迎える頃には2番手ハミルトンは首位ベッテルとのギャップを縮めていきDRS圏内に入る。しかしフェラーリもエンジンモードを変更しファステストラップを記録して対抗してみせる。