
ホンダは昨年の11月に、IHI(旧石川島播磨重工業)と2年間のテクニカルパートナーシップ契約を締結したことを発表した。ただし、ホンダは2015年の復帰参戦時からIHIよりターボの供給を受けているほか、1980年代の第2期F1活動時で多くの栄光をつかんだときに使用していたターボもIHI製で、両社は以前から密接な関係を築いている。
あえてこのタイミングで発表したのは、「ホンダF1のターボがIHI製であることを公表することで、F1が技術的に非常にレベルの高い世界であることを、IHIスタッフの方がホンダとともに共有し、かつIHIのスタッフの士気を高めることになるから」と山本マネージングディレクターは説明していた。
田辺TDは「今回のアップデートではまだ上位のPUマニュファクチャラーに追いつくだけのパフォーマンスレベルには至っていないと考えています」と、依然としてフェラーリやメルセデスといったトップ2に追いつくところまで至っていない模様だが、ホンダのPU開発がこれまでになく加速度をあげていることをうかがわせる。
今回のスペック3投入で、第14戦イタリアGPでのスペック4投入は現実味を帯び、フェラーリ、メルセデスとのギャッブも大幅に縮まるものと考えられる。