更新日: 2019.07.30 18:00
【ブログ】興奮と感動のオーストリアGP。フェルスタッペンの優勝にもらい泣き/F1自宅特派員
「親方! 空からゴリラトロフィーが!」
そんな感じではじまりました、フランスGP決勝。
わざわざパラシュートでゴリラトロフィーが降りてきましたが、曲者に盗まれてまたお空へ飛んでいきました。
地に足がついてない感じ(褒め言葉)が、お祭りっぽくてとてもいいと思います。
Is it a bird?
Is it a plane?
No – it's Jet Man back on the scene at at #FrenchGP ? ?#F1 pic.twitter.com/QDoHOo57Je
— Formula 1 (@F1) June 23, 2019
2020年は思い切って、あのゴリラトロフィーを大砲で飛ばしていただきたい。
あと国歌斉唱の子供たちの歌唱力が、とても大らか(褒め言葉)で、フランスの奥深さを感じました。
我らがライコさんはミディアムスタートだろうと思っていましたが、蓋を開けてびっくりのハードスタートでございます。
そして同じく、ニコ・ヒュルケンベルグさんもハードスタート。
ミディアムからハードへとつなぐであろう上位陣と、2人は真逆の作戦でいくのですね。
いや、これはちょっとおもしろい展開ですよ。
シャルル・ルクレールさん、スタートは悪かったけどよく耐えました。ダニエル・リカルドさんはスタートはよかったのに、行き場がなくてポジションダウン。
ライコさんの前に落ち着かれまして、後ろのヒュルケンさんともども、終盤までの長いお付き合いのはじまりでございます。
ソフトタイヤで10周持たせれれば、ハードにつないで1ストップでいけるかも? との噂を聞きまして、地獄のQ2ソフト組は、がんばってひっぱるんだろうなと思っておりましたが、ジョビさん7周目にピットイン。
ジョビトレインできてたもんね、抜かれ続けたもんね、と母心で胸いっぱいに。
その後、予想通りの2ストップでの16位でレースを終えられました。

ガスリーさんは、がんばった! 17周までひっぱってのピットイン!
10位入賞(繰り上がり)も、ここで踏ん張れたからだと思うし、そもそも予選のタイヤが(以下略)
これからガスリーさんに運が向くことを、密やかに願っております。

さて、我らがライコさん。
ハード兄弟なヒュルケンさんを旅のおともに、31周目までひっぱりまして。
……わたくし、電卓片手に周回ごとに、後続の方たちとのタイム差の足し算をしておりました。
画面には映らねど、ピットイン済みの実競争相手との、タイム差を広げることができていないのは丸わかりでございます。
「今ピットに入るとリカルドの後ろぉ……、リカルドが前の車に数秒引っかかってくれれば前ぇ……」
ブツブツとつぶやきながら、電卓片手に想定ピットロスと比較し続ける我ホンマ。
アルファロメオさんは、できればニコヒュルさんと同時ピットインしたいはず。アンダーカットされるのはごめんだぜ。
おそらくニコヒュルさん(ルノーさん)も、同じ気持ちでいると思っていたのですが。
ルノーさんが、31周目にピットに入るぞフェイクをかましてくれまして、まんまと? ライコさんピットインとあいなりました。
その後、伸び伸びと走ったニコヒュルさんは、34周目にピットイン。ライコさんの後ろ、11番手になりのオーバーカットならず。
……まあ要因はいろいろとあるとは思いますが、今回はライコさんがついていたということでしょうか。
結果ライコさんは7位、ニコヒュルさんは8位でございました。

さて終盤のリカルドさんのアレ。
ランド・ノリス、リカルド、ライコネン、ヒュルケンベルグの4つ巴の接近戦。
先頭は、DRSは使えないし重ステだし、な苦難抱えたノリスさん。
リカルドさんはノリスさんをはじきだしてましての、結果5秒ペナルティ。
ライコさんをコース外から抜きましての、5秒ペナルティ。
合わせて10秒ペナルティの刑に処されてしまいまして。
レースを盛り上げてくれたのは間違いないのですが、冷静に見て、ペナルティは妥当かなあと思っております。
そもそも、ランオフがコースの延長みたいなポール・リカール・サーキット。
はみ出しても損をしないとしたら、そりゃあチャレンジしたくなるのも当然かもしれませんが、リカルドさんは利を得て、ノリスさんは順位を失ったわけで。
そしてライコさんのアレは、そもそもコース外から抜けるのなら、コースの意味がありませんわな。
派手な裁定に見えますが、至極まっとうな結果だと思います。
レース後の「後悔はしていない」とコメントしたリカルドさんは、ザ・レーサーです。しびれます。
更に、その後にぼやいていた「5秒ペナルティでいいじゃない、1ポイントぐらい残してくれてもいいじゃない」には、申し訳ないけど笑ってしまいました。
リカルドさん、本当にチャーミングなドライバーさんだなあ。
先生ー! わたしも、1ポイントぐらい残してあげてもいいと思います!
Late drama in the battle for points, with P7 the prize on the final lap ? ?
Norris v Ricciardo v Raikkonen v Hulkenberg #F1 #FrenchGP ?? pic.twitter.com/u9PCJYJbk0
— Formula 1 (@F1) June 23, 2019
フェラーリさんのプランF。
あれは隠語でもなんでもなく、フェラーリさん流の遊び心だとは思うのですが、F1辞典に掲載されるのは確実だと思われます。流行語は、ある日突然に。
ルイス・ハミルトンさんに危うくファステストラップを奪取されるところでしたが、最後の最後、セバスチャン・ベッテルさんが無事プランFを遂行されました。
任務完了、おつかれさまでした。
