更新日: 2019.07.29 04:33
F1ドイツGP決勝【詳報】大荒れのレースを制したフェルスタッペンが今季2勝目、クビアトが3位に入りホンダ勢2台がW表彰台
順位は首位ハミルトン、2番手ボッタス。3番手フェルスタッペン、4番手ルクレール、5番手ヒュルケンベルグ、6番手ライコネン、7番手ベッテル、8番手サインツ、9番手アルボン、10番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)。12番手を走行していたダニエル・リカルド(ルノー)はパラボリカの長い全開区間でエンジンがブローアップしてターン8にマシンを止めた。
これで15周目にVSC(バーチャルセーフティカー)が出てルクレールとヒュルケンベルグがピットインし新品のインターミディエイトに交換する。ルクレールは右フロントの交換に手間取って4.8秒の静止時間となるが4番手はキープ。ヒュルケンベルグも6番手に留まった。
17周目のターン6でボッタスのインを伺ったフェルスタッペンだがスペースは残されておらず、なんとかマシンを止めアウト側に逃げて接触を回避した。タイヤ交換したルクレールは、2秒以上速いペースで走行し3番手のフェルスタッペンに迫っていく。ヒュルケンベルグも同様に快走を見せてライコネンを抜き5番手に浮上した。
18周目にはサインツが最終コーナーでワイドになり、ランオフエリアでスピン。なんとかクラッシュは回避したが14番手まで後退してしまった。
このあたりで再び雨が降り始め各車ともタイヤ交換のタイミングを掴めずに走りつづけるが、21周目にマグヌッセンがピットインしてソフトタイヤに交換。このタイムを見て23周目にはベッテルがピットインしてソフトに履き替え、ロマン・グロージャン(ハース)の後方11番手まで後退する。
25周目、なかなかボッタスを攻略できないフェルスタッペンがピットに飛び込みミディアムタイヤを履く。しかし翌周のターン13出口でスピンを喫し、翌周ピットインしたボッタスが前に留まる。27周目にノリスがパワーを失ってストップしVSCが出され28周目にハミルトンがピットインしてソフトに交換しトップのままコースに戻る。
それと時を同じくしてルクレールがターン16入口で挙動を乱してコースオフし、濡れたランオフエリアで止まりきれずクラッシュ。グラベルに埋まってセーフティカー導入となる。
さらになんと29周目のターン16でハミルトンが同じようにコースオフしフロントウイング左側を破損。ピットに飛び込むがタイヤが用意されておらず、履かせるタイヤを何にするのか混乱して長時間ロスした末にインターミディエイトに交換してピットアウトする。
しかしピット入口のボラード外側から進入したため審議対象となり、ハミルトンに対して5秒加算ペナルティが科された。さらにセーフティカー先導中に必要以上にスロー走行したとして審議対象となる。
ここで雨が強くなっていき各車がピットインしてインターミディエイトに履き替えていく。ハミルトンの混乱もあって反応が遅れたボッタスは、翌30周目にセーフティカーの後方についてからのピットインとなり3番手、ハミルトンは5番手まで後退してしまった。
レースは34周目に再開となり、首位はフェルスタッペン、2番手は地元レースでありいまだ表彰台獲得経験のないヒュルケンベルグ、3番手ボッタス、4番手にここまでタイヤ交換のタイミングがピタリとハマったアルボン、5番手ハミルトン、6番手サインツ、7番手ライコネン、8番手にリスタートでベッテルをパスしたガスリー、10番手ジョビナッツィとなった。しかしベッテルはすぐにガスリーを抜き返して8番手を取り戻す。
ハミルトンは36周目にアルボンを抜き、ボッタスは37周目にターン6でヒュルケンベルグを捕らえてポジションを上げる。しかしこの間に首位フェルスタッペンとは8.6秒もの差が開いてしまった。