
――本橋さんは以前から、アルボンはいいドライバーだと評価していましたね。
本橋CE:そうですね。今年からF1デビューして、どんなドライバーかなと思っていたんですが、シーズン始めの乗り出しからいいタイムを出してくれた。トラフィックの抜け出し方も、非常に巧い。うれしいサプライズだったし、僕に限らず周囲は皆、いいドライバーだと認めていますね。
――(ダニール)クビアトは真っ先にドライタイヤに換えた、あの決断が功を奏しました。
本橋CE:あれは、難しい決断だったと思います。タイヤの使い方も含め、非常にうまく走ってくれた。クルマのバランス自体も、終始よかったですけどね。なので期待して、このまま行けそうかなと見ていました。
――連戦なのでこのままブダペストに入ると思うんですが、1日ぐらい休んでトロロッソのスタッフと祝勝会をするんですか。
本橋CE:そうしたいところですが、今回シーズン初のウエットレースだったので、学ぶことも多かった。戦略含めてうまく回った部分もあるし、そこからのフィードバックを早急に分析して、次に活かしたいのでずっと、仕事です。
――表彰台は、もちろん行きましたよね。
本橋CE:ええ。トロロッソというチームとやって来て、とうとうやったという思いが込み上げてきましたね。しかもさっきも言ったように、非常に難しいレースでしたし、チーム戦略、マシンとパワーユニット(PU/エンジン)のセットアップ、それをかなりの頻度で換える忙しいレースでした。
その末の表彰台ですから、今までの苦労と今日1日の苦労が報われたと、本当にうれしかったです。それと(ホンダの)Hマークをつけたふたりが表彰台に乗っていることも、感慨深いものがありました。